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汚れたタマゴ パラメータ 初期コマンド 覚える技 汚れたタマゴ 出現条件 クラスチェンジ派生 解説 汚れたタマゴ パラメータ 属性 風 HP 6-7 クラス ☆ 攻撃 2 種族 ドラゴン 素早さ 1 EX(ルーレット) よぶ→ときをまつ 入手方法 対CPU戦で出現、カード化可能 初期コマンド # ★ 1 ときをまつ 2 ときをまつ 3 ときをまつ 4 ときをまつ 5 ときをまつ 6 ときをまつ 覚える技 単体選択攻撃 ランダム攻撃 全体攻撃 防御 回復 強化 召喚 異常 EX増減 EXゲージ+1 コマンドパワー増減 技変化 無効 ときをまつ ヒビ 汚れたタマゴ 出現条件 ☆クラス合計 ~6 ☆クラス合計 7~9 クラスチェンジ派生 汚れたタマゴ(Lv1~10)が一定確率で無条件クラスチェンジ→クズ 解説 神竜クズリュウのタマゴ。 …なのだが、何とこのタマゴ、親のドラゴンと共に登場する事はなく、 ☆3~6または☆7~9のレアエンカウントのチームでのみ出現する超レアモンスターである。 グズリは陽龍ヤンシェンロンの作成にも必要となり、非常に重要なモンスターなのだが、敵として出すだけでも一苦労である。 その為か、1月に入ってからのアップデートで少し出現率が上げられ、その後に「さすらいの汚れたタマゴ」が漫画5巻付録となった。 汚れたタマゴを探す場合、☆7~9で探すよりも、☆3~6の方が見つけやすいと言われている。 しかし、☆7~9で汚れたタマゴが含まれるチームには戦乙女ワルキューレと言う、同じくレアなモンスターが存在する。 このモンスターはニーベルングの指環と言う、ワルキューレの進化に必要なアイテムをドロップする。 従って、戦乙女ワルキューレも作りたいと考えている人は☆7~9。 戦乙女ワルキューレに興味がない人や、ニーベルングの指環を既に持っていて汚れたタマゴの厳選が目的の人は☆3~6で探すと良いだろう。 その出現率を見ればあの当時の真っ黒いタマゴを想起するプレイヤーも少なくないだろう。 そして、新7章に入り、ようやくレアチームではないチームで出現するようになった。 これを機に育ててみるのも良いだろう。 【よぶ】で召喚されるのはグズリュー。 効果は敵全体に199の固定ダメージを与える物で、例によって追加効果は無い。
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ファイト一発!充電ちゃん!! ファイト一発!充電ちゃん!! さんとらとらじお ファイト一発!充電ちゃん!! さんとらとらじお(Amazon) 発売元・販売元 発売元:エイベックス・エンタテインメント株式会社 販売元:エイベックス・マーケティング株式会社 発売日 2009.12.18 価格 3000円(税抜き) 内容 DISC1 CHARGE! TV-sized 歌:ぷらぐ&アレスタ はじまり ハジマリ ほんわか ピースフル じたばた デンゲキ おまぬけ ストーリー あこがれ ラブリー びびっと ブンセキ ぱられる ワルキューレ かっこよく ジューデン かわいく チョコマカ ほっと ヒトイキ しりあす コマンド いみが ワカラン え〜 キャッチ きんきゅう カイケツ まえむきに ゴーイング なぞめき シリアス かいかん クイーン ちょっとだけ オネガイ ぷりてぃ フレンドリー あなたから ワタシカラ… げんき ハツラツ!! ぶるーな ハート かなしみ へヴン やさしく スィートハート とっても ウォーリー こいは ハッピィー びぃ〜 キャッチ いやいや ビクビク こわいよ〜 ニューワールド どんより タメイキ うれし ハズカシ はればれ マインド もどかしくって カオス ふぁいと イッパーツ!! DISC2 またまた ハジマリ なんだか ジェラシー らいとに ショッキング へびぃーな ショッキング ばってぃんぐ フィールド おおげさ アングリー しぃ〜 キャッチ おねがい オイカケテ あれは ナンダ? とどかない オモイ なみだに カエテ… ぷらぐ ハツラツ つんでれ アレスタ きどりや キャリアーズ なぞの ネオジム はなれて スパーク はりきって ファイト!! よ〜い ドン! めでたし メデタシ じゅうでん ガッセン みだらに モヤモヤ まほうしょうじょ ミリィ かわいい ビッチ らいばる セリカ やめて ヤメナイデ… まだまだ ツヅクヨ! しんみり チャージ せつない スィートハート お願いSweetheart TV-sized 歌:ぷらぐ(福原香織) CD-ROM 天才ぷらぐの元気が出るラヂオ第1回 天才ぷらぐの元気が出るラヂオ第2回 天才ぷらぐの元気が出るラヂオ第3回 天才ぷらぐの元気が出るラヂオ第4回 天才ぷらぐの元気が出るラヂオ第5回 天才ぷらぐの元気が出るラヂオ第6回 警戒深度!人生相談!!CD特別編 備考
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汚れたタマゴパラメータ 初期コマンド 覚える技 汚れたタマゴ 出現条件 クラスチェンジ派生 解説 汚れたタマゴ パラメータ 属性 風 HP 6-7 クラス ☆ 攻撃 2 種族 ドラゴン 素早さ 1 EX(ルーレット) よぶ→ときをまつ 入手方法 対CPU戦で出現、カード化可能 初期コマンド # ★ 1 ときをまつ 2 ときをまつ 3 ときをまつ 4 ときをまつ 5 ときをまつ 6 ときをまつ 覚える技 単体選択攻撃 ランダム攻撃 全体攻撃 防御 回復 強化 召喚 異常 EX増減EXゲージ+1 コマンドパワー増減 技変化 無効ときをまつ ヒビ 汚れたタマゴ 出現条件 ☆クラス合計 ~6 ☆クラス合計 7~9 クラスチェンジ派生 汚れたタマゴ(Lv1~10)が一定確率で無条件クラスチェンジ→クズ 解説 神竜クズリュウのタマゴ。 …なのだが、何とこのタマゴ、親のドラゴンと共に登場する事はなく、~ ☆3~6または☆7~9のレアエンカウントのチームでのみ出現する超レアモンスターである。~ グズリは陽龍ヤンシェンロンの作成にも必要となり、非常に重要なモンスターなのだが、敵として出すだけでも一苦労である。~ その為か、1月に入ってからのアップデートで少し出現率が上げられ、その後に「さすらいの汚れたタマゴ」が漫画5巻付録となった。~ 汚れたタマゴを探す場合、☆7~9で探すよりも、☆3~6の方が見つけやすいと言われている。~ しかし、☆7~9で汚れたタマゴが含まれるチームには戦乙女ワルキューレと言う、同じくレアなモンスターが存在する。~ このモンスターはニーベルングの指環と言う、ワルキューレの進化に必要なアイテムをドロップする。~ 従って、戦乙女ワルキューレも作りたいと考えている人は☆7~9。~ 戦乙女ワルキューレに興味がない人や、ニーベルングの指環を既に持っていて汚れたタマゴの厳選が目的の人は☆3~6で探すと良いだろう。~ その出現率を見ればあの当時の真っ黒いタマゴを想起するプレイヤーも少なくないだろう。~ そして、新7章に入り、ようやくレアチームではないチームで出現するようになった。~ これを機に育ててみるのも良いだろう。~ 【よぶ】で召喚されるのはグズリュー。~ 効果は敵全体に199の固定ダメージを与える物で、例によって追加効果は無い。~
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「さあかかってこい」 ギーシュのワルキューレ相手に、突然しゃがみこむ。 近づこうとすると足払い、離れたら手から衝撃波を放つ。 ジャンプすれば待ってましたのサマーソルトキック。 じゃあ、横から回り込めば… 「なぜだ!ワルキューレが横に動けない!」 「ふっ、"横"など無い!」
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前ページ装甲騎兵ゼロ 第6話「決闘」 決闘の準備をするため、部屋へと向かうキリコとその後を追うルイズ。 道中、ルイズは考え直すよう説得していたが、キリコはほぼ無視して部屋に戻る。 そして部屋に入るなりこう言った。 「やつの魔法を教えてくれ。」 戦う相手の情報は、少しでも多いほうが良い。 それは時に、戦場での生死にさえ直結することを、キリコはよく知っていた。 答えを待ち、じっと静かにルイズを見る。 「……どうしても、引く気は無いの?」 やめさせたいルイズは問う。しばし、互いに無言で見つめ合っていた。 やがてルイズは目線をそらすと、大きなため息をつく。 「はぁ~……。わかったわ、そこまでやる気なら、私はもう止めないわ。 ギーシュの魔法も教えてあげる。けどその代わり、一つだけ命令を聞きなさい。いい?」 ルイズはそう言うと、キリコに向けて右手の人差し指を立てる。 頷いて、キリコは了承した。 「『絶対に勝つこと』。主人を無視して、勝手に勝負受けておいて、負けたから謝りましょう? 私はね、そんな恥さらしな真似はぜぇ~~~っっったいにお断りなんだからっ!!」 決意を変えぬキリコに対する、ルイズができる最大限の譲歩だった。 キリコもまた踵をそろえ、無言の敬礼で答えた。 トリステイン魔法学院は、本塔と各属性を現す五本の塔から成り立つ。 五大属性を現す各塔は本塔と通路で結ばれ、さらに各塔を結ぶ形で外壁が構成されている。 その形は、丁度ペンタゴン(五角形)の形になるよう設計されていた。 ヴェストリの広場は周囲五塔のうち、『風』と『火』の塔の間にある中庭である。 構造上西側にあるので、日中でもあまり日の差さないこの広場に今、多くの生徒がひしめいていた。 噂は広がり、賑わいをききつけ、刺激に飢えた生徒はまだまだ集まってくる。 その広場中央のあたりに、杖として使っている薔薇を携え、ギーシュは待っていた。 憂さ晴らしの獲物が来るのを、今か今かと待ちながら。 「ルイズと使い魔の平民がやってきたぞっ!」 生徒達は歓声をあげる、命知らずがやってきたと。人垣をわけ、キリコとルイズがやってきた。 「とりあえず、よくぞ逃げずに来たことを褒めようじゃないか。」 ギーシュの挑発的な言動を聞き流しながら、キリコはぐるりと辺りを見回す。 地面は起伏もなく平坦。遮蔽物となりそうなものは、周囲には見た限りなし。 (正面から戦うほかないか。) 無駄撃ちを避けるため、自動小銃のセレクターをセミオートにしながら、キリコは考える。 ギーシュは戦闘で、主に複数のゴーレムを操るとルイズから聞いていた。 人ではない、命を持たぬ相手。自分の持っている銃で、どの程度攻撃が効くかはわからない。 もし囲まれでもされた時、ゴーレムを倒して抜け出せるか? また仮にゴーレムを倒せても、ギーシュの使う魔法がそれだけとは限らない。 直接的な攻撃魔法を使われて、果たして避けることはできるのか? あらゆる状況を想定し、対応を考えるが、それが実戦で出来るかといえば、否である。 (どの道、やってみるしかない。) 敵の戦力も、戦場もある程度わかっている。準備もしていた。 ならばあとはただ、戦うだけである。 覚悟を決めるキリコ。そのとき左手のルーンの輝きが、少しずつ増していた。 そんなキリコを見ながらギーシュは言う。 「それが君の武器か。あのゴーレムは使わないのかい?」 「……。」 いくら魔法を使うメイジとの勝負といっても、魔法以外は至って普通の人間だ。 これが大軍団ならともかく、流石に一人相手にATを使用する気はキリコにはない。 今のキリコの装備は、常に携帯しているアーマーマグナムと、自動小銃。 それとそれぞれの予備の弾が少々に、ナイフ一本といったところだ。 他にも手榴弾などがあったが、数は多くないので持ってきてはいない。 現状では補給の見込みが期待できない以上、そうやすやすと使うわけにもいかないからだ。 ATを使わないのも、このあたりの事情が関係していた。 何も言わずに睨んでくるキリコが不愉快なのか、ギーシュは内心で苛立つ。 「ふん……では始めようか。勝敗は実に簡単、『降参する』と言ったほうが負けだ。」 ギーシュはそう言うと、薔薇を一振りする。花びらが一枚、宙に舞った。 するとそこから、一体の甲冑を着た人形が現れた。 「……っ。」 キリコは即座にライフルを構える。また身体が軽くなる感覚がした。 「僕の二つ名は『青銅』。この青銅のゴーレム、ワルキューレで君の相手を務めよう。」 (様子見か……。) 現れたゴーレムは一体だけ。力量を図ろうという魂胆だろうか、もしくは余裕の表れか。 全力をださないで戦ってくれるのなら、それはそれでありがたいとキリコは思った。 ギーシュはワルキューレを動かし、一歩一歩、ゆっくりとキリコに向かわせる。 対するキリコは動かずに、その動きを注視していた。 「……。」 ワルキューレがキリコの距離が縮めていくと同時に、ギーシュとの距離は次第に開いていく。 「どうしたんだい、怖気づいて足も動かせないのかな?」 ギャラリーから、醜き笑いと野次が溢れ出る。 「はーっはっはっ!そろそろ命乞いでもした方が良いんじゃねーの!?」 「びびってちゃつまんねーぞ、平民ー!」 「こっちはお前に賭けてるんだ、ちゃんと戦えー!」 実に浅ましき生徒たち。果たしてここは本当に、貴族の子女が通う学院であろうか? 生徒達の声も、キリコは耳に入れることはなく、ひたすらワルキューレに注意を向けている。 ワルキューレが一歩近づいてきた。キリコは動かない。また近づいてくる。キリコはまだ動かない。 近づく。動かず。近づく。動かず。近づく。動かず。近づく。 (……っ!) キリコが駆け出した。ギーシュもワルキューレを突進させる。 どちらも一直線に駆けていき、突進の勢いそのままに、ワルキューレはキリコへ殴りかかる。 ここでキリコは動きを変えた。 左足を横へ僅かに突き出して制動をかけ、そこを軸に身体を捻り、攻撃を紙一重で避けた。 さらにその際、攻撃が空振りして無防備なワルキューレに向け、引き金を引く。 甲高い発砲音が一発、広場に響いた。 時間はほんの少し遡り、学院長室。 図書室から全速力で駆けつけたコルベールは、キリコのルーンについて説明していた。 「ふ~む……行き着いた先が、まさか伝説の使い魔『ガンダールヴ』とはのぅ。」 説明を受けたオスマンは、どこか胡散臭げにスケッチと書物のルーンを見比べる。 「そうです!間違いありません!ほら、彼のルーンをとったスケッチとこの―」 「あ~わかったわかった、それはもう聞いたわい。」 興奮気味な様子のコルベールを、オスマンは落ち着けさせる。 「確かに同じルーンじゃ。それはワシも認めよう。 だがの、それだけで決めるのはちと早計……前にも同じこと言った気がするわい。」 そのときドアがノックされる。 「誰じゃ?」 「私です、オールド・オスマン。」 扉の向こう側から聞こえてきた声は、オスマンの秘書、ミス・ロングビル。 余談だが、彼女に対して、オスマンは数々のセクハラを日常的に行っている。 また、それを叩きのめすミス・ロングビルの戒めも同様だ。 しかし、そんな掛け合いは、決して二人以外知ることはない。 コルベールが来る前にも勿論あったのだが、それはまた別の話。 閑話休題。 オスマンはミス・ロングビルに問いかける。 「何事じゃ?」 「ヴェストリの広場で決闘が行われているらしく、大騒ぎになっています。 教師の方々が止めようとしましたが、生徒の数が多すぎてとても……。」 「かぁ~~~っ……。これだから、暇をもてあました貴族の子女というのは性質が悪い。 誰じゃ、そんな馬鹿げたことをやっておるのは?」 額に手をつけながら、再びオスマンは問いかける。 「一人は、二年のギーシュ・ド・グラモンで、もう一人が……。」 そこでミス・ロングビルは言いよどむ。 「グラモン……あぁあのグラモンとこのバカ息子か。 まったく親が親なら子も子じゃ、どうせ色恋沙汰じゃろ。で、もう一人はどこのどいつかね?」 「それが、その……ミス・ヴァリエールの使い魔の男です。」 オスマンとコルベールは顔を見合わせる。 「騒ぎを止めるため、教師達から『眠りの鐘』使用の申し出が着ておりますが。」 オスマンの目つきが変わった。 「いや、秘宝の使用許可はださん。放って置くように言いなさい。」 「はい、わかりました。」 そう言ってミス・ロングビルは、扉の前から去っていった。 それを確認したオスマンは、壁にかかった鏡に向けて杖を振る。 程なくして、鏡にヴェストリの広場の様子が映し出された。 「伝説が本物かどうか、この目でしかと確かめてみるかのぅ。」 弾丸を受けた衝撃で、ワルキューレはそのまま前のめりに倒れた。 キリコは回転しつつあった身体を止め、銃を構えなおす。 その動きに合わせるかのように、左手のルーンがさらにj輝きを増していく。 銃のセレクターを三点バーストに変え、倒れたワルキューレの首と両膝に撃ち込む。 弾は恐ろしいほど正確に撃ち抜き、首と両膝を破壊した。 するとワルキューレの動きが止まる。 (ある程度の破壊で、無力化くらいはできるか。) 冷静に分析するキリコに向かって、驚愕に染まった顔でギーシュは叫ぶ。 「な、なんだそれはっ!?」 そこから広場の空気は一変していった。 「銃じゃないのか……?あれ。」 「あんな形の、見たこともないぞ。」 ハルケギニアの常識から外れた武器に、皆動揺を隠せないでいる。 「今、連続で発射してなかったか?」 「もしかして『東方』で作られたんじゃ……。」 口々に疑問や憶測を言っていく生徒達。 (銃、銃だってっ?バカなっ!あんな短時間で何発も撃てる銃なんて、聞いたことないぞ!?) キリコの使っている武器。それが『銃』などとはありえないと、ギーシュは思っていた。 ハルケギニアの銃は、火薬を載せた火皿に、火縄か火打石で着火するという方式が主流だ。 銃の形態も、それぞれの方式に長短二種類の銃身がある。 ただ、どれも一発撃ってはこめ直さなければならない上、射程距離も命中精度もよろしくない。 キリコの世界からすれば、もはや歴史博物館の資料レベルに値する代物であろう。 だがハルケギニアという世界の技術水準は、未だにそのくらいのもでしかないなのだ。 キリコは今し方破壊したワルキューレから、それを作り出したギーシュへと視線を向ける。 視線に気づいたギーシュは、慌てて新たなワルキューレを作り出す。 「ワ、ワルキューレェッ!!」 今度は槍を装備したワルキューレが、総勢六体現れた。 (本気を出したか。) 一気に増えた敵を見ながらキリコはそう思った。ふと、違和感を感じる左手を見る。 (光っている……。) いつもより身体が動いたり、銃を正確に撃てたりするのと、このルーンは関係があるのか。 しかしキリコには、未だ何も分からないままだった。 (……まだやることがあったな。) 思い出したようにキリコは思考を切り替え、答えの出ない疑問を封じる。 左手から視線を戻すと、その先には依然キリコを睨みつける、ギーシュと六体のワルキューレ。 (今はこいつに勝つのが先決か。) キリコが再び銃を構えると、それに応じるかのように、左手のルーンがさらに輝く。 倒すべき敵へ向けて、キリコは再び駆け出した。 「くっ、一体倒せたからといって、調子に乗るなよっ!」 ギーシュもキリコへ向け、ワルキューレを突進させて迎え撃つ。 だがその動きは、キリコには緩慢なものに見えていた。 (遅いっ。) 一番近いワルキューレが突き出す槍をかわし、隙の出来た右側の肘と膝にバースト射撃を与える。 倒れる様子を横目で見送ると、次の目標に移る。 一体目の直ぐ右斜め後ろにいた二体目の、首と両膝に向けて撃つ。 両膝から下を失って、突進の勢いそのままに地面に激突。衝撃で、破損した首が千切れた。 後方から迫ってきていた三体目と四体目は、先二体の残骸を避けようと一瞬止まる。 キリコはそれによって出来た隙を見逃さず、素早く三体目の首へ撃ち込む。 その頭部が地面に落ち始める時には、既に四体目の膝に撃ち始めていた。 (ウソだろっ!?なんで僕のワルキューレが、こんな簡単にっ!しかも平民なんかにっ!) ギーシュは焦りと恐怖で、ワルキューレの操作が徐々に雑になっていく。 四体目も、やはり首と膝を撃ち抜かれて地面に崩れ落ちた。 その隙を突こうと五体目が接近するが、無謀にも真正面から突っ込んでいく。 案の定、両肘と両膝を撃たれて、何も出来ずに行動不能にされる。 気づけばワルキューレ六体中のうち、五体を既に倒されており、残りは一体になった。 「も、戻れワルキュ―っ!」 自分の盾として六体目を戻そうと、ギーシュはワルキューレを動かす。 だが動かそうとした瞬間、首と両肘両膝に正確な射撃を食らい、最後の一体も倒れた。 全てのワルキューレを倒され、ギーシュは放心した。 キリコは次の攻撃に備えるが、魔法を使うための精神力は、すでにギーシュにはない。 しばしの静寂が、広場を覆った。 (打ち止めか。) 何も仕掛けてこないことを確認すると、キリコは一気に距離を詰める。 「ひっ!」 あまりの恐怖にギーシュは腰を抜かし、思わず尻餅をついた。 その様子を何の感慨もなく見下ろしながら、キリコは自動小銃の銃口を向ける。 「待った!や、やめてくれっ!撃たないでくれぇっ!」 青銅でできたワルキューレを容易く打ち負かした、見たことも聞いたこともない銃。 そんなもので人が撃たれたら、果たしてどうなるのか。悲惨な想像がギーシュの頭によぎる。 「降参しろ。」 キリコはそう言うと、銃口をギーシュに近づける。 「わ、わわ、わかったっ、降参だ!僕の負けだ!」 ギーシュは負けを認めるが、キリコはやめない。もう一つ確認が済んでいなかった。 セレクターをセミオートに戻し、さらに銃口を近づけながらキリコは問う。 「確認する。謝るか?」 「謝ります謝ります!君にもルイズにも謝ります、絶対にっ!だから銃をしまって! いやしまってください!頼みます、命だけは助けてっ!やめて、お願いしますぅぅぅぅぅぅっ!」 ついには泣き叫び、土下座までして命乞いをするギーシュ。 負けと謝罪の確認をとったキリコは銃を下げて近づき、ギーシュから薔薇を取り上げる。 それを放り投げ、一発。 無慈悲な鉛球が薔薇を捕らえ、その花弁を散らした。 一拍の間を置いて、ヴェストリの広場に盛大な歓声が沸き起こった。 「ホントに、勝っちゃった。」 戦いを見ていたルイズは呆然としていた。 まさか傷一つ負わずにメイジに勝つなど、考えてもいなかったことだ。 だがキリコは勝った。それは紛れもない事実である。 「……。」 「あっ。」 いつの間にか、ルイズの目の前にキリコが立っていた。 「え……っと、勝ったのよ、ね?」 「あぁ。」 キリコはそれだけ言うと、ルイズの脇をさっさと通り過ぎる。 「ちょ、ちょっとどこいくのよっ!?」 ルイズの問いかけに、一度立ち止まる。 「ATを見てくるついでに、夕食もとる。済んだら部屋に戻る。」 そう言って再び歩き出し、キリコはヴェストリの広場から去っていった。 広場の喧騒をよそに、残されたルイズは一人つぶやく。 「っもぅ、使い魔のくせに勝手なことばっかりっ!」 「勝ちましたね。」 「うむ。」 コルベールとオスマンは、決闘の一部始終を見終わっていた。 「やはり、やはり間違ってなかったのです!あの身のこなし、普通の人間には真似できません! ギーシュは最低ランクのドットメイジとはいえ、ただの平民に遅れをとることなどまずない! しかし彼は勝った!間違いありません、彼は伝説の『ガンダールヴ』ですよ、オールド・オスマン!」 コルベールは非常に興奮した様子で、オスマンにまくし立てる。 「わかったわかった、そんなうるさくせんでも聞こえとるわい。」 そう言ってオスマンはコルベールをなだめる。 「これは世紀の大発見!早速王室に報告して指示を―」 「それには及ばん。」 オスマンは厳しい目つきでコルベールを止める。 「ミスタ・コルベール、『ガンダールヴ』はかの始祖ブリミルが用いた使い魔だと聞く。」 「はい。文献によれば、主人が呪文を唱えている長い時間、それを守るための存在であると。 さらにその力は、曰く、千の軍隊をたった一人で相手にできたとか。」 手に持った書物のページを見ながら、コルベールは答える。 「そうじゃ。その『ガンダールヴ』である彼は、確かミス・ヴァリエールの使い魔じゃったか。」 「えぇ、確かにそうです。最初召喚されたときは、ただの平民だと思っていたのですが。」 「ミス・ヴァリエールはメイジとしてどうなのかね?」 「え?あー、その、魔法が失敗ばかりで、なんというか、まぁ……。」 どう答えて良いものか、コルベールは言葉を濁す。 「メイジとしては、決して優秀なわけではないじゃろう?」 「まぁ、そういうことになりますな。」 苦笑いでコルベールはそう返した。 「うむ。そして問題はここからじゃ。」 オスマンの表情が、一層険しくなる。 「そんな彼女が、なぜ伝説とまで言われるほどの使い魔を呼び出したのか。全くもって謎じゃ。」 「言われてみれば、確かに……。」 オスマンの言葉に頷くコルベール。オスマんは立派な髭をなでながら続けた。 「彼についても同様じゃ。 出自は不明、所有物は鋼のゴーレムにみたこともない強力な銃。 また彼自身がメイジというわけでもない、いってみればごく普通の平民。 いや、そもそも人間が使い魔というだけでもかなり異例か……。」 考えれば考えるだけ、謎は深まっていくばかりの現状に頭を抱えるオスマン。 「加えて『ガンダールヴ』ですからね……。 一体何者なんでしょう、彼は?」 「それがわからんから、君に調べさせとるんじゃっ。」 「す、すみません。」 まるで他人事のように言うコルベールの言葉にオスマンがツッコむ。 「しかし、本当に何者なんじゃろうな……。」 オスマンは昨夜提出された、コルベールが作成した報告書を再び読んでいく。 そして書類のある単語に眼が留まった。 「異世界、か。 案外、分からんことが全部この一言で説明ついたりしてな。」 「おぉ……!」 自説が的中かと、また熱くなるコルベール。 しかし「確かめるすべもないがな」とのオスマンの言葉にがっくり肩を落とす。 「まぁともかく、このことは機密扱いじゃ。もし王室のロクデナシどもに報告でもしてみぃ。 宮廷にいる暇を持て余した戦好きな連中が、彼らの力を利用して戦でも起こされたらかなわんわい。」 「ははぁ、学院長の深謀には恐れ入ります。」 「だからこの件はワシが預かる。口外もせんように。わかったの?」 「は、はいっ、わかりました!」 予告 恋とは、実に甘美な果物である。 それは同時に、時に理性を壊し、人を狂わせる猛毒も孕んでいた。 しかし誰もが知りながら、止めることなくそれを食す。 例え壊れてでも、得がたい愛があるのだと。 夜の学院に、愛に溺れた狩人がキリコを狙う。 次回「微熱」 キュルケは魅惑の焼夷弾。 炸裂、爆裂、ご用心。 前ページ装甲騎兵ゼロ
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前ページ次ページデュープリズムゼロ 第五話『ギーシュからの挑戦』 「ぶへぇ……この僕を足蹴にするとは…」 観衆の中、ミントの跳び蹴りによって無残にも食堂の端にまで吹っ飛ばされたギーシュがヨロヨロと起き上がり鼻血を拭ってミントを睨む… 「…君は確か…ゼロのルイズが召喚した平民の使い魔だったね。フフフ…成る程…流石は平民、 子女でありながら気品の欠片も無いまさに蛮行と呼ぶに相応しい振る舞いだ。」 だいぶミントの蹴りが答えているのだろう。ギーシュは足をガクガクと震わせながら精一杯の強がりと共に再び他の生徒達に囲まれた騒動の中心まで何とか歩いて来ると胸元から取り出した造花の薔薇の杖をミントに突きつける。 「このギーシュ・ド・グラモンいかに君が女性とて君の無礼な振るまい許すつもりは無い!!覚悟したまえ!!」 「シエスタ、大丈夫?あんた全然悪くないんだからあんなバカほっとけば良いじゃん?」 「そうはいきません、我々平民が貴族様に逆らうなど…」 だがミントはポーズを決めて声高らかに宣言するギーシュを完全に無視して未だ怯え伏せたままのシエスタの身体を引っ張り起こしてスカートに付いた汚れを軽く祓ってやる。 その様子にギーシュの顔は朱を帯び、こめかみにピクピクと青筋を浮かべていた。 「無視するなよっ!!ぐ…最早我慢成らん唯ですむと思うな平民!!」 ギーシュの怒りに染まった声色にシエスタがビクリと震え、顔を青ざめさせる中ようやくミントはギーシュの方へと向き直り、片手を腰に当ててゆっくりとわざとらしく溜息を吐く。 そうして軽くその場で飛び跳ねると背中から愛武器デュアルハーロウをしっかりその手に握り込んだ後ビシリとその手をギーシュへと向ける。 「唯じゃ済まないって、どうするつもり?こちとらルイズのせいでストレス溜まりまくってんのよ。喧嘩なら受けて立つわよ。」 ふと、ミントの左手に熱が走る…契約の時の様な痛烈な物では無く柔らかで力強い熱… 「良いだろう!このギーシュ・ド・グラモン君に決闘を申し込む!!だがここは貴族の食事の場、平民の血で汚すわけにも行くまい。ヴェストリの広場で待つ、そこで決着をつけるとしよう。」 金髪を掻き上げながらそう言うとギーシュはミントが逃げ出さないようにと友人の一人に監視を依頼すると別の友人を連れだってすたすたと食堂の外へと歩いて行った。 それを追いまたぞろ我先にと周囲のギャラリーも面白い見物だとヴェストリの広場へと移動していく。 「決闘ね~上等じゃ無い…ボコボコにして地獄巡りをさせてあげるわ。」 ジト目でギーシュの背中を見送り自信ありげに笑うミント… 「コラーッ!!このバカ、あんた一体何考えてるのよ!!」 そんなミントに怒鳴り散らしながら猛スピードで掴み掛かるルイズ。 「うっさいわね~。何をそんなに怒ってる訳?」 「うっさいわね~じゃないわよ!!何でギーシュと決闘なんて事になってんのよ!?」 「知らないわよあのバカがシエスタに絡んでたからちょっとぶっ飛ばしてやっただけじゃ無い。」 「何であんたはそう…もう、とにかく直ぐにギーシュに謝ってきなさい!!」 「…ねぇルイズあたしがそんな事すると思う?」 「ぬっ…だから…もう!!……だぁーーーーーーーーっ!!」 駄目だこいつ早く何とかしないと…最早言葉も出ないルイズは頭を掻き毟りながら絶叫し自分の使い魔に心底呆れ返る… 「ミントさんっ!!貴族様との決闘なんて無茶です。殺されてしまいますよ!」 そしてやっとルイズから解放されたと思えば今度はシエスタがミントに涙ながらに縋り付く。 そんな二人の様子に対して今度はミントが溜息を漏らす。 何だかだここに来てまだ一日しか経過していないと言うのに溜息の量がやばい。 「あんた達さぁ…あたしの事舐めてない?」 こう見えてミントは相当に強い。特にルール無用の戦いなれば時には非道な手段さえ躊躇いなく行使する、そういう強さも秘めている。 かつて敵対した魔道の申し子たる男もミントを見てこう言った。 『欲望は人を強くすると言いますが殿下はさぞ欲が強いと見える…』 そう、まさにミントという少女はそう表する通りなのだ… 勿論魔法学園の人間はルイズ含めそんな事は知るよしも無い。 「ねぇ、あんたヴェストリの広場って所まで案内して頂戴。」 見張りに残っていた男子生徒に声をかけミントは堂々と広場へと歩いて行く。 「ど、ど、どどうしましょうミス・ヴァリエール。私のせいでミントさんが。」 顔を青くしてシエスタが震えながらルイズに訪ねる。 「…私だって知らないわよ。もうこうなった以上はどうしようも無いわ。少なくとも私には見届ける義務があるからシエスタあんたは先に医務室の手配をしておいて。」 言ってルイズは自信満々に歩いて行くミントを慌てて追いかけた。 _____学院長室 ここでは二人の男性がとある重大な案件について談義を交わしていた。 一人は召喚の儀式の引率をしていた教師コルベール もう一人は齢300歳とまで噂されるトリステイン魔法学園学院長オールド・オスマン 「成る程のぅ…この件わしが預かる、王宮にも報告は控えろ。誰にも他言無用じゃ。」 「分かりました…しかし本人達にもですか?」 「うむ、何にせよ情報が少なすぎるでの。大きな力を持つならばその自覚と責任が必要になる。 わし等は知らなすぎるあの使い魔の人となりは勿論ガンダールブのルーンについてもじゃ…」 髭を擦りながらオスマンはを細め思慮深くコルベールに語る。 あの日、ミントが召喚されルイズとの契約を結んだ後 ミントの手に浮かんだ見慣れぬ使い魔のルーンを書き写していたコルベールが昨夜から図書館で様々な文献を読みあさり調べたところミントの左手のルーンの正体が発覚した。 しかしその正体が何とも問題だった。 それはかつて始祖ブリミルが使役したと伝わる伝説の使い魔『ガンダールブ』のルーン そしてコルベールはこの明らかに自分の手に余る案件を偉大なるメイジオールド・オスマンに報告していたわけだ。 二人が揃ってこの降って湧いた突然の難題に頭をひねっていると学院長室の扉に二度三度静かなノックの音が響き渡った 「学院長、ロングビルです。ご報告があります失礼してよろしいでしょうか?」 「おぉ…おぉ、構わんよミス・ロングビル。」 「失礼します。」 扉を開けて部屋に入ってきたのは学院長の秘書ロングビル(25)因みにコルベールが年甲斐も無く恋をしている女性でもある。 「いやー、さっきまでコルベール君と二人きりじゃったからの、潤いが足りず毛根が死んでしまうところじゃったよ。して、報告とは?」 先程までとは打って変わってオスマンは喜色の顔でロングビルに訪ねながら使い魔のネズミモートソグニルをロングビルの足下に走らせる。 「現在ヴェストリの広場にて生徒達が決闘騒ぎを起こしております。 また、教師が止めようにも騒ぎが大きすぎ恐らく終息がやっかいである為宝物庫の秘宝『眠りの鐘』の使用を許可して頂きたいのです。」 冷静に一息で報告を済ませるとロングビルは足下に寄ってきたモートソグニルを軽く足で蹴り祓う。 「それとセクハラは止めて頂けますか?」 「うぅ~む…残念じゃのう。まぁ決闘の方は所詮子供の喧嘩じゃて眠りの鐘は必要ない。 事が落ち着いた後で当事者に罰を与えてやれば良かろう、放っておけば良い。因みに決闘なんぞしておるバカはどこの誰じゃ?」 オスマンの言にロングビルは一瞬眉をひそめるも再び淡々と報告を始める。 「土のドット二年のギーシュ・ド・グラモンです。」 「グラモンの倅か。あそこの一族は色恋が好きな連中じゃからのぅ。そういえば二人の兄もグラモンの奴も学園に居った頃は女の取り合いで決闘騒動を起こしておったわ。 それで…相手は誰かね?」 オスマンは懐かしむのと同時にグラモンの家系に呆れるているとここで初めてロングビルが言葉を言い淀む。 「そ、それが……ミス・ヴァリエールの召喚した使い魔、平民の少女だそうです。」 ロングビルのその言葉にコルベールとオスマンは顔を見合わせ、互いの考えを即座に理解した。 「ふむ分かった。それならばギーシュ・ド・グラモンが分別のある貴族であれば大事には成るまい。ミス・ロングビル、君は一応医務室の手配を。」 「畏まりました。」 ロングビルの退室を確認してからコルベールは即座にオスマンに詰め寄る。 「学院長!!」 「分かっておる。ミント君と言ったか…早速彼女が本当にガンダールブなのか見極めるチャンスが来たようじゃの…」 オスマンは自分の机から水煙草を取り出し咥えた後、部屋の隅に立て掛けてある大きな鏡に被せられた布を魔法で取り払い、短く呪文を唱える。 そこにはヴェストリの広場で大勢のギャラリーに囲まれた状態で睨み合うギーシュとミントの姿が見下ろす様な俯瞰視点で映し出されていた。 ___ヴェストリの広場 「フッ、逃げずに良く来たね褒めてあげよう。」 「逃げる?冗談っ。あんたごときに逃げ出すようじゃ遺産のゲットなんて夢の又夢よ。」 ミントとギーシュのお互いが睨み合う。 ルイズはそれを心配そうに観衆の最前列から見ていた。 「ルイズの使い魔大丈夫かしら?御陰で食堂じゃ笑わせて貰ったけどアレギーシュの奴、 相当切れてるわよ。私あの子気に入ってるの…やばくなりそうだったら助けてあげないと。ね、タバサ。」 ミントの心配をしている人物はここにも居る。キュルケは広場の外壁の上から二人を見下ろしながら隣に座り本を読みふける親友のタバサに声をかけた。 「…多分不要。」 タバサの返答にキュルケは二つの驚きに目を丸くする。 基本的に本を読んでいる最中はタバサは自分が話しかけても殆ど返事をしてくれない。 そしてタバサはミントへの助けは必要無いと断じた。それはつまりそういう事なのだ。 「珍しいわねタバサ、まぁあなたがそう言うならそうなんでしょ?」 「先ずはルールだ。決着の付け方だがこれはどちらかが参ったと言いそれを勝者が認める事。」 「オッケーよ。」 「そしてもう一つ、僕に限って言えばこの薔薇、僕の杖なのだがこれを僕が手放しても君の勝ちとしよう。」 (尤も最初のルール…これは君によりきつく仕置きをする為のルールなのだがね…) ギーシュはミントに見せつける様に薔薇を高く翳した後その薔薇で歪めた口元を隠しミントを睨む。 「僕の二つ名は『青銅』。故に魔法を使って君のお相手をさせて頂く。卑怯とは言うまい?」 今度こそギーシュも魔法を唱える為に杖を翳す。 「全然問題ないわ。」 平然と言ってミントもデュアルハーロウを握る、それが決闘の開始の合図。 (やっぱりだわ…武器を握ると力が漲る…ブックの魔力を取り込んだ時程じゃ無いけど ルイズの使い魔にされた影響?この左手のルーン何かあるわね?) 一瞬の思考…そしてミントとギーシュの間にはいつの間にか一体の青銅で出来た女性のゴーレムが立っていた。 「行けっワルキューレ!!」 ギーシュの合図に合わせて青銅のゴーレム、ワルキューレがミントへと拳を振りかざし猛然と突進する。 中身が空洞のゴーレムとは言えその身体は紛う事なき金属製、唯の人間では抗え無い驚異である。 だがミントはギーシュのワルキューレの拳を見切った様に軽やかなバックステップで躱してみせると強く地面を踏み締め、今度はミントからワルキューレへと一気に飛びかかる! 「遅いっ!!」 『ドゴンッッ!!』 鈍い衝突音と共にワルキューレの身体が僅かに浮き上がりその背が勢いよく広場の芝生を押しつぶす… 「大した事無いわね…」 つまりミントは蹴り飛ばしたのだ。純粋な蹴り上げだけで… どよめく観衆、しかしギーシュは余裕の顔を崩さない。 「やるね…そんな蹴りをさっき僕は喰らったわけだが正直ぞっとするよ。だが甘い、その程度じゃ僕のワルキューレは倒せない…そして…」 ギーシュの薔薇の造花から六枚の花びらが散り、それはそれぞれ剣と盾を携えた六体のワルキューレへと変化した。 「ワルキューレはその一体だけでは無い。さぁ、跪いて泣いて謝れば僅かに君の罪酌量してあげようじゃないか何せ僕は優しいから!!アハハハハ!!」 同時にミントに蹴り飛ばされ顎がいびつに変形したワルキューレも立ち上がり一歩ミントににじり寄る。 「(こいつらドールマスター達が作ってたパペットみたいな物か…)仕方ないわね…」 ミントは呟いて一度深呼吸して集中する。 ギーシュはそのつぶやきを聞き諦めたか?とも考えたがその考えは直ぐに否定される事に成る。 二つのデュアルハーロウがミントの左手に握られ、空いた右腕は肩の高さから自分の後方へと僅かに下げられる…そう、左手のデュアルハーロウを弓に見立てればそれはまさに矢を番えて引き絞る様にも見えた。 「ギーシュって言ったっけ?確かあんた魔法は卑怯じゃ無いって言ったわよね??」 ミントの笑いながらの問いかけにギーシュは言いようのない不安の様な物を振り払う様に答える。 「あぁそういった!!そうそれがメイジだ、君の様な魔法も使えぬ平民等と対等に戦いなどする訳が無いだろう。 さぁ何をする気か知らないがこれで止めだ!ワルキューレ!!」 再び一体目のワルキューレがミントに肉薄する。 そして残りのワルキューレも動き出した。これでは一体目を退けても残りのワルキューレの餌食である。 これで決着だと誰もが思った瞬間、ミントはその口元をいやらしく歪めて歌う様に言い放った。 「だったらあたしも魔法を使うわ。」 瞬間、ワルキューレは幾つもの光の弾丸に貫かれて美しかった姿を一瞬で不細工なガラクタへと変える… ミントは目を丸くしたギーシュと周囲の野次馬を見やり満面の笑みを浮かべる。 そうマヤ曰くの『小悪魔的』では無く『悪魔的』な笑みを… 前ページ次ページデュープリズムゼロ
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>>back >>next 「よくきたな、平民のメイド! 君は貴族である僕に恥をかかせた。よって決闘で決着をつけようじゃないか…!」 ヴェストリの広場には見物人が押しかけていた。輪の中心で、ギーシュは気障に薔薇の杖を咥えている。 貴族と平民の決闘なんて見世物に、みな興奮していた。ゆっくりと真由子に化けたとらが輪に入っていくと、その美しさにどよどよと歓声があがった。 「ギーシュ……一応聞くけど、あんた本気?相手、平民よ。しかも女の子。勝っても恥ずかしいだけだと思うけど……」 万が一にも勝てたとしてだけど、とルイズは心のなかでつけ加える。平民でも女の子でもないのだが、知らせる義理もない。 面倒ごとを避けるには、取りあえず、ギーシュの意志で決闘が行われたことをまわりに知らしめる必要があった。 ルイズの問いに、ギーシュは鼻で笑う。 「ハン、もちろん手加減はするさ……参ったと言って謝れば、許してやるよ。さあ、平民! 戦う気があるなら、剣を取って戦いたまえ……!」 ギーシュは錬金で剣を作りだし、真由子の姿をしたとらに向かって放り投げた。剣がとらの足元に突き刺さる。 とらはシエスタの着ているのと同じメイド服を着て、傲慢に腕を組んでいる。顔には凶暴な笑みが浮かび、真由子の美貌が台無しであった。 「くっくっく……よわっちいヤツほどよく吠えるのは、どこでもかわらねえな……」 笑いながらとらは剣をずぶりと引き抜く。すると、左手のルーンが輝きだし、とらの体に力が溢れだした。 (む……こいつは……呪印の力か? 力が溢れてくるみてえで悪くねぇな……) 「剣を取ったな、さあ始めようか! 行け、ワルキューレ!」 ギーシュの繰り出した青銅の戦乙女がとらに襲いかかった。青銅の重い拳が真由子の姿のとらの顔を狙って繰り出され、気の弱い下級生たちは思わず目を覆う。 だが。 その拳は、あっけなく少女の左手一本で受け止められた。あまりに意外な成り行きに観衆がどよめく。 そしてそのまま、真由子の姿をしたとらは、片手でワルキューレを持ち上げていく。 「おいおい……小僧、こんなオモチャでわしに勝てると思ったかよ……?」 「わ、ワルキューレが……」 ギーシュが青ざめていく。片腕で青銅のゴーレムを持ち上げる平民など、聞いたこともなかった。ようやく、ギーシュは自分がとんでもない過ちを犯したことに気がついていた。 「ああ!? ちょっとでも勝てると思ったかよ――このアホウがっ!!」 とらは一気にワルキューレを思い切り地面に叩きつける。青銅のゴーレムはカエルのようにベチャリと潰れ、それきり動かなくなった。 「うわああああああ! ワルキューレ! ワルキューレ!!」 ギーシュは狂ったように薔薇をふる。合計七体のゴーレムが、各々武器を構えて、とらとギーシュの間に立ちふさがった。 しかし、次の瞬間には二体がバラバラになって吹き飛ぶ。とらがギーシュの錬金した剣で、一瞬のうちに寸断したのだ。 「は、速すぎるっ……一体どうなってる!?」 「くく……わかんねーか? 教えてやるよ」 ニヤリと笑うとら。その凄惨な笑みの迫力に、ギーシュの全身が凍りついた。こいつは、平民じゃない。メイジどころか、人間じゃない―― 「オメエがノロマなのさ!」 「ひいいいいいっ! ワルキューレ! 一斉にかかれえーっ!!」 ギーシュが残った五体の戦乙女を、メイド服のとらに襲いかからせる。刹那―― ゴオオオオオオオッ!! 真由子の姿のとらの口から出た、凄まじい爆炎が青銅のゴーレムたちをなめとり、一瞬のうちに蒸発させる。サラマンダーはおろか火竜にも引けを取らない炎である。 「ばばば、ばかー! とら、バレないようにって言ったじゃない! というか、火が吐けるならそう先に言いなさいよ!」 ルイズが抗議まじりの悲鳴を上げる。もっとも、そのころにはとっくに、観客たちは悲鳴をあげながら蜘蛛の子を散らすように逃げだしていた。 キュルケとタバサはシルフィードで上空に逃れて観戦していたが。 「ままま参った!負けだ!僕の負けだよ!!」 しりもちをついてギーシュは失禁する。泣きながら降参するギーシュに、とらはふんと鼻を鳴らした。 「命は取らねえ、食いもしねえ……コースイくせえからな。だがな、小僧! こんだけ覚えとけ 人間はよわっちいからわしはキレエだ。だがよ、どっかのアホウに言わせりゃ、人間は負け続けるようにはできてねぇ――だとよ。だから……」 とらはギーシュの剣を無造作に地面に突き立てた。 「強くなるんだな……ナガレぐれえ強くなったら、またわしが相手してやらあ」 (ナガレって、誰――!?) おそらく、とらを除く全員がそう思った。 >>back >>next
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発売日 2015年4月24日 ブランド Ricotta タグ 2015年4月ゲーム 2015年ゲーム Ricotta キャスト さくらはづき(龍造寺茜),かわしまりの(スィーリア・クマーニ・エイントリー),茉田部里依紗(希咲美桜),島原蘭(ノエル・マーレス・アスコット),夏野こおり(リサ・エオストレ),表参道千代(龍造寺五月),沢村カスミ(龍造寺早苗),AIRI(ベルティーユ・アルチュセール),苺原コズエ(柊木綾子),川梛珱(カイル・L・オルブライト),天野小鳥(フィオナ・ベックフォード),光子さん(アン),村崎紫(エマ),三代眞子(東雲さん),長谷川夏紀(玲奈・F・エイヴァリー) その他:松風憲 スタッフ 原作・原案:Ricotta シナリオ統括:北川晴 キャラクターデザイン・原画:こもりけい 原画:ひづき夜宵 シナリオ:leimonZ,三根崎優介 グラフィックチーフ:山本 グラフィック:f*cla,長月,こふきいも,しろぬこ,松永 システムプログラム:Ko-Ta スクリプト・演出:MG,Ko-Ta デバッグ:Ricottaオールスタッフ ムービー制作:藤村沙紀 CV音声制作:有限会社ロックンバナナ 音声収録:クラッシャー CV音声編集:じぇりす,アベンヌ,Tomoki 制作担当:いそこ 録音スタジオ:R/B2 STUDIO キャスティング協力:ロックンバナナ サウンドディレクター:虻川治 音楽:ほーの,タナトシ デザイン:CLASSLABEL DESIGN LIMITED 広報:小柴 アシスタントプロデューサー:ゆーき☆パンサー スペシャルサンクス:鶴 ディレクター:ZeP プロデューサー:コージ 制作:Ricotta 主題歌 「Cherish」 歌・作詞:MiKA(Daisy×Daisy) 作編曲:宝野聡史
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【作品名】ワルキューレストーリーブック 【ジャンル】漫画 【名前】クリノ・サンドラ 【属性】サンドラ 真の救世主 【大きさ】小柄な人間並み 【攻撃力】鍛えた人間並み 光輝く三叉槍を所持 爆発するように穂先が輝き、圧倒的な勢いの光を纏った一撃を繰り出せる 当たればおそらくブラックナイトも一撃で倒せる 【防御力】鍛えた人間並み 【素早さ】鍛えた人間並み 棍棒を持った蛮族を棒で返り討ちに出来る 【特殊能力】女神ワルキューレとともに悪を討つ勇者。そのサンドラは、光輝く三叉槍を持つ…… そは三叉槍 伝説のサンドラが使いしものなり 【長所】それと、最近思うんですが、ワルキューレはあのゲームの世界にはいないんじゃないかと。 あの世界に住む人々が困った時に天に祈りを捧げると出てくるけど、本当は人々の中から 現れるんじゃないか。つまりそれはサンドラのことなんですよ。だから、あの世界を救うには 1人の救世主的なワルキューレより、100万人のサンドラがいるべきだ、 あくまで自分の最近の見解にすぎないんですが、そうしたほうが、あのマーベルランドという 世界にはあっているように思えます。 (キャラクターデザイナーインタビューより) 【短所】まだまだ発展途上 【参考】 【名前】ブラックナイト 【防御力】達人並 全身鎧装備 2スレ目 402 :格無しさん:2009/03/26(木) 13 55 30 クリノ・サンドラ考察 ○○ギーシュ、野原ひろし 刺殺勝ち ○バギーラ 使い慣れた槍だろうから刺すぐらいはできる ○兵士1 レイピアより槍の方が強い ○○桜坂葉月、熊 光のおまけがついた槍だから刺し殺せる ×ビッグダディ さすがに皮が厚くて仕留めるのが難しい 反撃食らって負け ×ミサカ 射殺負け ビッグダディ>クリノ・サンドラ>熊
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黃の民 現在、絶滅の危機に瀕している種族。 種族内での繁殖、繁栄が難しい、或いは他の種族に依存した繁栄手段を持つ種族のため絶滅の危機に瀕していると考えられる。 現在は各国がその生き残りを保護し、管理を行っている。 天戦族 ヴァルキュリア 女性しか存在しない種族の一つ。 背に翼を模した紋章が刻まれており、その紋章に魔力を流すことで光の翼を展開できる。 彼女たちは個人のプライドが高く、また個体としても優れているため他社に靡かない。 彼女たちの思想の中で正義に殉じ戦う者に惚れる傾向になるため、自分よりも強い対象を恋愛対象とする。 基礎のスペックが高い彼女たちの理想は国家戦力に匹敵すると考えてもよい、そりゃ個体数も減るものだ。 現在は帝国に保護されている。 嵐戦族 ワルキューレ ヴァルキュリアの近縁種であり、女性しか存在しない種族。 腰のあたりに翼を模した紋章が刻まれており、その紋章に魔力を流すことで光の翼を展開できる。 ワルキューレは他者に優しく慈悲深い種族であったがその優しさが種族としては致命的であった。 ワルキューレを騙し、陥れた者がいた。ワルキューレ自体の数は元々少なかったがこれを期に数を減らしていった、それを哀れんだ王国が生き残りを保護した。 暴人族 アマゾネス 人族の近縁種で女性のみの種族、本来は女性だけではなかったが病によって女性しか産めなくなってしまった。 元々筋肉質な種族であったため種族の生存競争には勝っていたが繁殖のために他種族の男を生け捕りにし婿に迎えるという形でしか求愛ができず、多くの敵を作ってしまい数を減らす原因となった。 蛮勇国に向かい入れられることで絶滅は回避できた。 魔女族 ウィッチ 死人のような冷たくも美しい白い肌を持つ、儚い印象を与える種族。 魔女と呼ばれるのはこの種族の生き残りである。 呪術と呼ばれる魔女特有の魔術を扱い、その他魔術を取り込み進歩してきた。 『死に灯る焔』と呼ばれる宗教、邪教の類の長を務めている種族である。 最も死に近い種族であるとされており、生者を糧にする死者として有名。 生まれながらにして死んでいる、とされるほどに彼女たちは冷たく、そして儚い。 元々種族として成り立たない存在であるが今現在でも存在が確認されている。